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祝の席

ご家族・大切な方 の大切な日を彩る

年を重ねる間の節目節目にある、お祝い事を「通過儀礼」と言います。
日本の公家社会、武家社会から伝わる良き風習です。
今までの歩んできた1日1日の歴史を喜び、これからの幸先を祈念する日。

また、さまざまな分野で功績があった、受賞をされた、新しい役に着かれたことなどの
たいへんおめでたい事柄をお祝いすることは、
今までの努力を讃え、これからの活躍を祈念すること。

日本のお祝いの席に欠かせない「祝い膳」

おめでたい席で祝意を込めてととのえる膳のことを「祝い膳」と言います。
食材選びから、祝い膳の決まりがございます。

*祝い膳の食材例

まず、その形や色合いが好まれていることから。そして、「めでたい」の語呂合わせも手伝って。
「鯉の滝登り」が出世や栄転を思わせることから、古くから祝い膳に供されています。
はまぐり婚礼に夫婦和合の象徴として。
黒豆「まめに暮らせるように」という願いをこめて。

お祝いのお席の内容にふさわしいお献立に
料理長が計らいをいたしますので、
ご予約時に遠慮なくお申し付けくださいませ。
私どもも、ともにお祝いをさせていただきたいと存じます。


芸妓の祝舞で、前途を祝して


お祝いの席に華を添える芸妓の祝舞。
こちらのほうもお席の内容によって、
ふさわしい演目がございます。
また、思い出のある・お好みの・所縁のある
演目なども喜んで承りますので、
ご予約時にご相談くださいませ。
サプライズ的なお祝いのお席であれば、
より一層、喜びもひとしおのことうけあいです。
高知では濱長でしかできない、お祝いの席のカタチです。


【誕生と成長を祝う】お祝い歳時記・壱

七五三や成人式、還暦などの馴染みの深い通過儀礼から
こんなお祝い事もあるのね!という通過儀礼までをご紹介いたします。

帯祝い(着帯祝い…ちゃくたい)

妊娠5ヶ月目の頃の戌〔いぬ〕の日(犬は安産の象徴)に安産を祈って
岩田帯〔いわたおび〕を巻く儀礼です。

「古事記(712年)」に、
神功〔じんぐう〕皇后がご懐妊中に三韓征伐へ向かわれました。
途中で産気づくことのないように、
また無事帰国して出産ができますように、という願いをこめて
腹帯を巻いたと記されています。
これが「帯祝い」のはじまりと言われています。

儀式の内容としては
岩田帯と言われるさらし木綿か白の綿ネルを、七尺五寸三分(七五三にちなんだ長さ。約2.3メートル)に断ちます。端に赤い寿の字を書き、折り目を下にして妊娠の下腹に巻きます。
産土〔うぶすな〕神社に参拝する
※ご自身の産土神社の探し方はコチラのサイトをご参考に
※また、各地の神社庁へお問い合わせしてみてくださいませ。
 高知は「高知県神社庁」 高知市塩田町19-33 電話:088(823)4304
「帯祝い餅」、「帯掛け餅」、「はらいた餅」等と呼ばれる紅白餅を食べる習慣があります。紅白餅の真ん中に小豆が一粒仕込まれており、包丁で開く際、小豆が切れると「女の子」、切れないと「男の子」が生まれるという言い伝えがございます。

命名式(お七夜…おしちや)

生まれた子どもに名前をつける儀式です。
生まれたことをその地域に住む人や、
その土地の産神〔うぶかみ〕様に報告をする日です。

お宮参り(初宮参り・産土詣)

生まれた子どもの長寿と健康を祈念し、
男の子は生まれて31日目、女子は33日目に
土地の守り神である産土神に参詣し、幸先を祈る儀式を執り行います。
子どもに祝い着(男の子が黒地の紋付き、女の子は友禅の晴れ着)を着せ、
父親の母(祖母)に抱かせることがならわしとなっています。

お食い初め…おくいぞめ(「箸初め」「箸揃え」「真名〔まな〕初め」「百日〔ももか〕」)

生後100日目か200日目に初めてご飯を食べさせる行事です。
ちょうど歯が生えはじめる時期に合わせています。
歯が生えるまでに成長したことを喜び、
一生食べるものに不自由しないように祈り、
健やかな成長を願う儀式です。
高知では「100日祝い」とよく言われます。

「食い染め椀〔わん〕」という鶴亀や松竹梅などの
おめでたい蒔絵模様の描かれたお椀を用意し、
赤飯や御頭つきの魚をあしらいますが
もちろん、お子さまは実際には召し上がらないので、
食べる真似事をいたします。
濱長では、「お食い初め」用のお祝い膳をご用意できます。
男の子用、女の子用とございますので、ご予約時にお申し付けくださいませ。

初節句


誕生後初めてのお節句。
男の子は5月5日の端午の節句、
女の子は3月3日の桃の節句です。
生後21日以内にお節句が来るという場合、
翌年の節句を初節句とすることが
古くからのならわしのようです。

節句の日に兜飾りやおひな様は、
子どもに降りかかろうとする災厄を
代わりに引き受けてくれる
守り神だそうです。

「節句」という文字の通り、季節の節目にあたり日。
節句には神さまへお供え物を捧げ、
儀式の後は、そのお供え物を皆がともに食事をするという習慣があります。

七五三


*三歳の男の子・女の子
2〜3歳の間に、髪を伸ばし始める儀式「髪置き〔かみおき〕」の儀式を行っていたものの発展形です。
*五歳の男の子
3~7歳の間に行う、初めて袴をつける儀式「袴着(はかまぎ)」の発展形。
*七歳の女の子
5~9歳の間に行う、着物を留めるのに使っていた紐を帯に変える儀式
「紐落し」「帯解き」の発展形

年齢に合わせての儀式を、お子様の成長を祝い、祈念する行事にしたものが七五三です。
昔は、子どもが生まれても病気などで亡くなることが多かったため、
「七つ前は神のうち」と言い、7歳までに、神がその子の運命を決めると考えられていました。

天和元年11月15日、江戸幕府第5代将軍・徳川綱吉(生類あわれみの令で有名な)の
長男・徳川徳松が3歳の頃、その成長を祝し、さらなる健康を願った事が
始まりではないかとされています。
徳川徳松は生まれた時から病弱で、5歳で亡くなったそうですが
七五三の風習は、時代によって形は少しずつ変りながらも
今もなお、執り行われております。


11月15日あたりの特に土日に、
千歳飴を持ち、ご両親や祖父母に手を引かれて
神社でお参りする微笑ましい姿を見かけます。
江戸時代から一般的になった風習ですので、
昔は数え年
(生まれた年の12月までを1歳とし、
年が明けると2歳となる年齢の数え方)
でお祝いをするご家庭が多かったのですが、
現在では満年齢で行う
ご家庭のほうが高いように思われます。
どちらにしても、お子さまが無事に育ち、
これからの健康を祝い・祈ることには
変わりありません。
ご家族で相談し、
また、お友達はどうしているかなどを
考慮すれば良いとされているようです。


【受章・受賞】お祝いの歳時記・四

お仕事の功績や、文化的な活動、スポーツなど…
今まで培ってきた「その道」で大きく花開き、証として「賞」をいただくことを
お祝いし、これからの活躍を祈念するお席もおまかせください。
近しい方のみで、喜びを噛み締めあい・今後の活躍を語る少人数形式から
大勢で盛大に、前途を飾る形式まで、おつくりいたします。
縁起をかついで、芸妓のお祝いの舞が花を添えます。

春秋叙勲のいろは

現在行われている日本の叙勲、褒章は昭和39年の天皇誕生日に開始された春秋叙勲です。
春は4月、秋は11月に行われています。
天皇から授章されます。(受ける方からであれば、受章すると記します)
国家や社会に対して功労のあった人を表彰し、
国から与えられる記章が勲章(くんしょう)です。
学問や文化などの分野において功労のあった人に与えられるのが褒賞(ほうしょう)です。

「旭日章(きょくじつしょう)」…顕著な功績を上げた者
「瑞宝章(ずいほうしょう)」……公共的業務に長年従事してきた物

が対象となります。
それぞれ、大綬章・重光章・中綬章・小綬章・双光章・単光章という
6段階に区分されています。
特に、功績が大きいと認められるときには、
最高位である大勲位菊花章頸飾(だいくんいきっかしょうけいしょく)などが贈られる。

勲章の種類
菊花章日本で最高位の勲章。大勲位菊花章頸飾と大勲位菊花大授章の2種類がある。
旭日章勲一等から勲八等の8種類。顕著な勲功のあった男子に与えられる。
宝冠章勲一等から勲八等の8種類。功労のあった女子に与えられる。
瑞宝章勲一等から勲八等の8種類。社会や公共のために功労のあった人に与えられる。
文化勲章科学、芸術などの発展に功労のあった人に与えられる。
褒章の種類
紅綬褒章人命救助に功績のあった人に与えられる。
緑綬褒章道徳上の優れた行いや実用に精励した人に与えられる。
藍綬褒章教育や社会福祉に尽力した人に与えられる。
紺綬褒章公益のために私財を寄付したり、功績のあった人に与えられる。
黄綬褒章業務に精励し業績のあった人に与えられる。
紫綬褒章学問、芸術などで、発明、改良、創作などに業績のあった人に与えられる。

授章の種類にあったお祝いの席を

国から功績を認められる、大変名誉な事柄をお祝いする大切なお席と心得て
おつくり致します。
授章には、上記のように多くの種類がございますので、
できるだけ、詳しい情報を、ご予約時にお伝えくださいませ。
また、お席の式次第などもございましたら、
情報共有をし、最高のお席になるお手伝いをさせていただきたいと存じますので
ぜひ、よろしくお願い申し上げます。


【夫婦の幸せを祝う】お祝い歳時記・弐

結婚式については、別コーナーでご紹介いたします。
ここでは、「結婚記念日」についてご紹介させていただきたいと思います


あるところまで、それぞれの人生を歩んできた他人同士が巡り会い、惹かれあって、ご縁があって実を結びます。その後、二人三脚で歩み歴史を重ねて行くことはすばらしいことです。
そして、その二人三脚の人生の中で、お子さまが誕生し成長する運命の不思議。
お二人でゆったりと夫婦の幸せを実感するのも素敵。
ご家族に囲まれて、幸せの広がりを感じるのも素敵。
家族皆さんで企画して、お父様・お母様を感激させてあげるのも素敵!

結婚記念日の名前

イギリスの風習が世界的に広まったものですが、
1年目から20年目までは1年毎
20年目以降は5年毎に名前がついています。
有名なのは25年目の銀婚式、50年目の金婚式です。
1年目からよくよく見ると、
最初のうちは廉価で柔らかく日常的な物から始まり、
徐々に高価で硬い貴重品へと変わっていくのがわかります。
夫婦の絆の結晶も同じですね。
お祝いの品を、記念日の名前に合わすと、思い出もよりいっそう深まりそうです。

1周年紙婚式
2周年藁婚式、綿婚式
3周年革婚式、糖果婚式
4周年花と果実婚式、(絹婚式、リンネル婚式)、皮婚式(皮革婚式)、書籍婚式
5周年木婚式
6周年鉄婚式
7周年銅婚式
8周年青銅婚式、ゴム婚式、電気器具婚式
9周年陶器婚式
10周年アルミ婚式、錫婚式
11周年鋼鉄婚式
12周年絹婚式、亜麻婚式
13周年レース婚式
14周年象牙婚式
15周年水晶婚式
20周年磁器婚式、陶器婚式
25周年銀婚式
30周年真珠婚式
35周年珊瑚婚式
40周年ルビー婚式
45周年サファイア婚式
50周年金婚式
55周年エメラルド婚式
60周年ダイヤモンド婚式
70周年プラチナ婚式
75周年金とダイヤモンド婚式
80周年樫婚式
85周年ワイン婚式

【長寿を祝う】お祝い歳時記・参

中国・儒教には敬老思想があり、
唐の時代から宋の時代に長寿を祝って詩を贈ることが中国で流行しました。
日本には平安時代に初めて行われたものが貴族の間で広まり、
それが、今まで伝わっています。

年齢名称由来
61歳還暦生まれた年の干支にもどるため。
70歳古稀(古希)杜甫(唐の詩人)の「人生七十古来稀なり」より
77歳喜寿「喜」の漢字をくずすと「七十七」
80歳傘寿「傘」の漢字をくずすと「八と十」
88歳米寿「米」の漢字をくずすと「八、十、八」
90歳卒寿「卒」の漢字のくずし字「卆」が九十と読めることから。
99歳白寿「百」から「一」を取ると「白」になる。
100歳紀寿100年=一世紀を表わす「紀」から。
108歳茶寿「茶」の字をくずすと、「二十と八、十、八」
111歳皇寿「皇」は「白」「王」。「白」は、「百」から「一」を取ると「白」になり99歳を表わし、「王」は「十」と「二」に分かれる。よって「白」(99歳)+ 「十」「二」で111歳。

ご長寿にふさわしいお料理を

長寿となると、固いものが無理な場合や、食事制限をされている方が
いらっしゃることも多いので、
事前に、お伝えいただきましたら、
美味しく召し上がっていただけるような献立を配慮いたします。
ご遠慮なく、お申し付けくださいませ。