土佐芸妓になるためにも当然修行はございます。
修行といっても、土佐芸妓の修行のモットーは
「楽しみながら!」
さまざまなお稽古で基本を身につけながら仕事としてお座敷に入り、
お客様と交流しながら成長します。
そのため、想像するよりスピードデビューが叶うのが土佐芸妓。
さてさて、どんな修行をしているのかを、ちょっと覗いてみませんか?
日本舞踊
芸妓たる者、舞を舞わずしてこれ如何に
濱長の土佐芸妓は、日本舞踊・若柳流で踊りを学んでいます。
数ある素晴らしい流派の中でも
躾(しつけ)や作法に厳しい流派です。
厳しいからこそ、芸妓としての
立ち居振る舞いの学びも同時に叶います。
三味線・小唄 太鼓・小鼓
舞を舞うためには演奏者が必要です。
三味線・和太鼓など和楽器で舞踊のための楽曲を
演奏する人のことを「地方」(じかた)と呼びます。
よさこい祭りの「地方車」の名前の由来も
この「地方」から来ているものと思われます。
土佐芸妓たちは三味線・小唄を田村流、
和太鼓と小鼓を望月流で学んでいます。
ピアノやギターが得意な方は、飲み込みが早いお稽古事です。
茶道
畳のお部屋での立ち居振る舞いを学ぶために
必ずお稽古するのが茶道です。
茶道の時間は、気持ちを落ち着け、
自分自身を見つめる時間にもなります。
また、茶器や和菓子で日本の四季の移ろいを感じたりすることも
大切な学びの要素です。
習字・絵手紙
お礼状や季節のご挨拶をさらさらっとしたためるのも
お客様への大切な心遣い。
筆文字で美しく。手書きの文字は人の体を表します。
旬のものの絵柄入りだとさらに気持ちが伝わりますね。
英会話
東京オリンピックの開催が決定してから
世界中が日本の文化に注目しています。
海外からのお客様も年々増えています。
英語でのご案内は必要不可欠です。
ネイティブの先生と、皆んなで楽しく学んでいます。
着付け
お座敷でのお仕事中はもちろん、
お昼間のお得意様訪問やお稽古時には着物を着ます。
お支度の際や、お稽古前など、先輩芸妓や仲居さんに少しずつ教わります。
浴衣の着付けから始まり、少しずつできるところから。
毎日着ていると自然に上手に着こなせます。
食学
外へ飛び出して、体験しながら
地元の食材を知ることも大切な仕事。