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土佐の食材紹介

安芸の茄子「土佐鷹」/2014・5月


深い紫。コロコロッと愛らしい…


安芸は高知の茄子生産のうち、
約70%を誇る茄子の産地です。
JA土佐あき管内では、
主に5種類の茄子が生産されているそうです。
今回ご紹介するのは、
冬〜春の環境でも安定した収量がある
長卵形の茄子「竜馬」と品質が良く、
日本全国で栽培されている
主な茄子の一つ「千両」とを
掛け合わせた「土佐鷹」です。

9割以上が京阪神へ出荷されるため、高知ではなかなかお目にかかれません。
土佐鷹は、「竜馬」や「千両」に比べると丸みのある可愛らしい形。
果肉は生の状態で「ふわっ」とした感じですが、
食すと「シャキッ」と活きの良い歯ざわりに感動します。
アクが少なく、ほのかな甘みが含まれているので生食でもお楽しみいただけます。
また、身がしっかりしており、煮物、炒め物にしても形がきれいです。
ナスニンというアントシアニン系の色素が茄子の皮を紫に染めているそう。
抗酸化作用、血管をきれいにしたり、
動脈硬化や高血圧予防効果もあるといわれています。


JA土佐あきさんの手配で、
芸妓・司と
地方(じかた)で唄や三味線を担当している、ぼたんが
(ぼたんは、茄子が大好き!)
生産者・植野さんのハウスを訪ねました。

マルハナバチに受粉を委ね、
開花してから冬場は25日、春は15日くらいで
収穫するまでに実が育つそう。
害虫対策は防虫ネットで
虫の飛び込みを防いだり天敵を使うなど、
農薬を控えた栽培を心がけ、
食の安全にも気を配っているそうです。


「土佐鷹ブランド」を維持していくためにも、
生産者お一人お一人の細やかな配慮が
本当に大切なことがわかりました。
ぼたんちゃんのこのうれしそうな表情!
こんなに喜んでもらって、茄子もうれしそう。