【可盃】べくはい


可愛らしい朱塗りの丸盆に
陶器の天狗・ひょっとこ・おかめの盃と
六角、面ごとに盃の絵柄が描かれた
可愛らしい「独楽」
これが「可盃セット」。
全て手描きですので、
個性あふれる表情。
この可盃セットを中心に
繰り広げられるゲームです。
天狗杯は鼻が長く、
ひょっとこは穴が開いています。
おかめは「女性」なので、顔を下にしてしまうと可哀想ですよね?
…というわけで、お酒を注いでしまうと
「置くことができない」盃。
つまり、飲み干さないと置けない盃だから、さあたいへん!
♬べろべろの〜 神様は 正直な神様よ
♬○○のほうへと おもむきゃね おもむきゃね
「べろべろの神様」の唄で囃子たてながら
各盃の図柄を描いた独楽を回します。
独楽が止まったら、止まった先の延長線上に居る人が「当たり」です。
「当たりの人」は、独楽の出した絵柄の盃で
お酒を一気に飲まねばなりません。
天狗の盃は、なんと8勺入ります。(1合=10勺)
飲み干し方にも礼儀があり、その礼儀に反すると
「もう一回」飲まなくてはなりません。
独楽でさすのは「べろべろの神様」のおぼし召しですから、
従わなくてはなりません!
「飲まない方」には芸妓や仲居が助け舟
「私はお酒が飲めないからどうしよう」
ご心配は無用です。
飲めない方には「お茶」で頑張っていただいたり、
「いや〜、お兄さん(おネエさん)。
私、うんとはりきりすぎて喉が渇いたがよ〜。
飲ませてくれんろうか?」
おもしろおかしく返って場が盛り上がるように
芸妓や仲居がリードいたします。