【しばてん踊り】

♬おんちゃん相撲とろ とろうちや ちゃっちゃ〜
ユニークな歌詞に小気味良いメロディーは、
よさこい鳴子踊りの作詞作曲で知られる武政英策先生の作品。
この唄に合わせてお座敷を踊る「しばてん踊り」。
歌詞全文はここから
欠かせないのは「しばてん手拭い」

高知市はりまや町にある北村染工場の染師・北村文和先生が考案した
「しばてん手拭い」は魔法の手拭いです。
この手拭いで顔を覆うと、踊りたくなってしまうのです!
土佐流・仮面舞踏会の始まりです。
「わたしはいいよ、いやよ」という人に
芸妓や仲居がそっと後から手拭いをまわすと、
あらあら不思議。あれよあれよと舞台へ足が向いてしまいます。
踊りはカンタン!見よう見まねでひょうきんに
しばてんになったつもりで踊ってみましょう。
芸妓や仲居の動きにあわせて、おおらかに楽しんでみてください。
「しばてん」とは?
カッパに似た男の子の妖怪ということですが、
頭にお皿は乗せていませんし、背中に甲羅もありません。
頭には「芝」の葉っぱが乗っている天狗…ということで
「芝」+「天狗」=しばてん
という説もあります。
どのみち、妖怪ですので、そのあたりは曖昧でも良いのかもしれませんね。
相撲をとるのが大好きで、
人を見ると「おんちゃん相撲とろう、とろうちや」と誘います。
土佐のいごっそうの、午前様や朝帰りの「言い訳」?
ちょっと一杯のつもりで飲んで、いつの間にやらはしご酒…
おつきあいは断れない、でも家では「はちきん」の女房が角を生やして待っている。
そんな、いごっそうの理由が
「帰りよったらしばてんに捕まって、相撲をとらされよった」と言ったとか言わなかったとか。
郷土のお話には、こんな裏話がつきものですね!
実際に見ていただきましょう!
土佐の「おきゃく」 より